論理は結局、情熱にかなわない
最近、ネットニュースでも取り上げられた、ゲームの世界大会で優勝した「ときど」さんの本を読んでみました。
読了後の感想としては「良い本」でした。
私はどっぷり「ストリートファイターII」世代な訳ですが、たいして上手くもなく
すぐにゲームから離れてしまった人間なので、「ときど」さんが、どれほどすごい方であるかは存じません。
実は以前、同じくプロゲーマー、ウメハラさんの「勝ち続ける意志力 」も読んでいて、プロゲーマーという職業の勝ち続けることの難しさや、ストイックさはある程度、この書籍で理解しておりました。
しかし、どうもウメハラさんのストイックさに圧倒されてしまい、共感すると言うよりは、少し距離を置いて見てしまっている部分がありました。
ところが「東大卒プロゲーマー」は少し違いました。
一人の若者が戦い、壁にぶち当たり、そして、苦悩の末にそれを乗り越えていく様が赤裸々に語られており、その様がまるで自分のことの様に、とても共感できました。
勿論、ベースは私とは比べ物ならないぐらい優秀な方ですが、
私も彼同様に「痛い目を見ないと学習しない人間」だからかもしれません。
ゲーマーの話と言うよりは、一人の人間の成長記録として参考になりました。
そして、題名にもなっていますが、日本の論理体系の最高学府を出た方が、
大切であるものとして「情熱」「人」を挙げているところがとても印象的でした。
良い本でした。